二十四節気 季節で感じる運命学《冬至》 染谷康宏

二十四節気 季節で感じる運命学、今回は「冬至(とうじ)」です。

冬至は、二十四節気の第22番目で、太陽黄経は270度です。

2018年の冬至期間は12月22日から2019年1月5日までとなります。

一般的に「冬至」とは、一年で日照時間が一番短くなる日を言う事が多いと思いますが、二十四節気でとらえると、冬至は「大雪」の翌日から「小寒」の前日までの期間を指します。冬真っ只中の感があります。

日照時間が一番短いという事は、太陽の南中高度が最も低いということになります。

また、北に行けば行くほど太陽高度は下がります。北緯66.6度を超えると極夜(きょくや)といい、一日中太陽が昇らない状態になります。この現象は地球の自転軸が公転面に対して23.4度傾いていることから起こるのです。逆に南半球では太陽が沈まない白夜になります。

太陽が低い位置にあるということは、陽の力が一番弱くなる日ということでもあります。しかし冬至日を境に、再び太陽が力を取り戻し、やがて冬は終わるのです。糸へんに冬と書いて、「終わり」と読むのも、こんな事が関係しているのかもしれません。冬至は冬の終わりの始まりになるのです。

岡田雫先生のブログでも易経を引用され、「一陽来復」と説明していらっしゃいますが、「陰極まりて陽を生ず(陰極而陽生)」という言葉こそ、冬至を説明している言葉かもしれません。つまり冬至日の翌日から日照時間は徐々に長くなり、陰から陽に向かっていくといくのです。

そうは言いましても、冬至の翌日からすべてが陽に切り替わるわけではなく、陰の極みが冬至ですが、冬至日の翌日から陽に切り替わりが少しずつ始まるのです。つまり、陽の流れのスタート地点こそが、陰の極である冬至という事になるのです。その為、良く観察すると春の「兆し」が見つかるかもしれません。

どのように切り替わるか、国立天文台のホームページの数字をみてみましょう。

国立天文台のホームページに記載されている日の出・日の入りの時間を調べてみますと、東京では日の入り時間は徐々に遅くなり、日照時間が伸びる方向に進んでいきますが、面白いことに、日の出の時間はこれからも遅くなり続けていきます。

1月の上旬が6時51分と一番遅く、6時50分と早まり始まるのは、1月14日からになってからになるのです。勿論季節に暖かさを感じるのは、もっと季節が進まなければなりません。それゆえ、二十四節気は、冬至の先は春ではなく、「小寒」「大寒」へと続き、寒さはこれから一段と進んでいくのです。
太陽が力を取戻し始めても、地上は一段と寒さが進んでいく、これが古代の人が見つけ出した、天と地のタイムラグです。

先月、内閣府は景気動向指数を発表し、景気の基調判断は12か月続けて「改善している」といっていますが、私達地上に住む一般市民はイマイチピントきませんね。何か小寒から大寒に向かっている感じがするのですが・・・・どうやらそれと同じようで、天体の動きでは太陽の角度が少しずつ高くなってきていても、寒さはこれから本格化といった所なのです。

そんな寒い冬至の夜は、ゆず湯に入って身体の芯から温まるのが一番のようです。