解決したい課題とその背景

私達が解決したい課題

日本のカウンセリング事情

アメリカの映画やドラマでは、カウンセリングが日常生活に溶け込んでいるシーンを見ることが良くあります。家族関係がファミリーカウンセラーを通じて修復されたり、教育現場では当然のようにスクールカウンセラーがいたり、夫婦のプライバシーを取り扱う事を専門とした心理カウンセラーや、職場に常駐するメンタルヘルス カウンセラーなど、様々なカウンセラーが職業として成立し、人々のこころのケアを行っています。

我が国は身体の医療は充実していますが、こころに対するケアは大変遅れているのではないでしょうか?

アメリカのカウンセリング市場は、単一民族国家の日本と違い、多種多様な宗教・文化背景を持った多民族国家ならではと思われますが、我が国も急激な情報化、グローバリゼーションにより、わたしたちの価値観も多様化、又、超高齢化社会と現在の人口構成を考えると、他民族を受け入れ共存していく社会の構築は急務でもあるなど、色々な考え方や価値観を持った人を柔軟に受け入れる大切作りが必要になるでしょう。

《社会に適合できない》《自分の事を分かって貰えない》《家族や仕事場の人間関係》など、《同化できない事》に起因する悩みは多く、個を理解し、尊重し、立場や環境に起因する問題を分析し、各々に適合した解決策を見出す必要があると感じています。

時代の先行きが不透明で未来が描けない、不安感に苛まれている時代だからこそ、ポジティブになれるヒントや生き方の提案が必要とされ、話を聞いてくれて、秘密を守ってくれて、的確なアドバイスを安心した価格で行ってくれるカウンセラーの存在こそ、求められているのです。

しかし、日本ではカウンセリングを受ける事への偏見が強く、耐えることが美徳とされ、辛くても我慢してしまう傾向があり、その結果、2012年の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は23.1、172カ国で9位、上位は旧共産圏の国々である事を考えると、先進国の中では極端に高く、特に、20代の若者の死因の第一位が自殺であるという、哀しい結果になっています。

欧米型のカウンセラーやコーチングは日本人に有効か

欧米型のカウンセラーやコーチングなどは文化的背景が違う為、どうしても身近な存在にはなれない結果が、上記に挙げた数字ではないでしょうか?

我々はこの問題を解決すべく、古代より東アジア文化圏において、身近な存在として人々の心に寄り添うカウンセリングの役割を担ってきた《推命学》の存在に注目しました。

推命学とは、日本においては九星気学や四柱推命・算命学として知られている陰陽五行論に基づく人物分析法です。

占いには、サイコロ・筮竹・タロットのような偶然性を活用したもの、手相や顔相など人間の身体に現れている特徴を集計分析した観相と、誕生日(干支暦)を基に人物像と人生の推移のデータを集積し、統計学として確立させた干支推命法と言われるものの3つに大別されます。

東洋統計理論による人物解析法

偶然性を要するものは占者の感性に頼るものとなりますが、後者の2つ、観相と干支推命法は古代中国より何千年年もの時間をかけ、統計的データを集積した統計理論であり、個人の感性は必要としない論理性のある学問です。

つまり、時間を超えて多くのデータを集積してきた統計理論であり、個人の感性やスピリチュアルなものとは違う理数系分野になります。

我々が行ってきた研究は、この干支推命法をデジタル化させ、古代の理論の検証と実際の人物との臨床です。

バーナム効果ではないことを証明したくて行った、アルゴリズムの構築

3500年もの歴史を持つ東洋の分析理論ですが、わずか150年の歴史しかない心理学の領域では、《占い》に分類訳され、バーナム効果(誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象)、疑似科学だと言われ続けてきました。

我々は、この理論にアルゴリズムを入れることで、科学的実証を行い、学問としての発展への道を開く事を目的にしています。

解析者がクライアントと対面し、自分の頭で考えた結果を口述するという従来のスタイルのままであれば、正統性を立証できませんが、ITによる個人データの算出は、そこにはアルゴリズムが成立していくことを立証でき、そのデータベースに情報を集積していけば、高い人物解析力のあるデータとして新しい世界が開き、実験科学として立証する可能性を秘めています。

心理学も誕生当時は疑似科学として非難を浴びてきた学問でしたが、臨床データを集め論理性を構築した結果、正規の学問として認証される事が出来ました。
我々は干支推命学理論に科学の力を組み、【東洋の心理学】としての新たなページを開くことを目的としています。

コンピューター原理の産みの親とされるライプニッツは、宣教師達が中国より持ち帰った易の64卦方位図から二進法を思いつき、深層心理学者ユングも、物理学者ハイゼンベルクも、易経をはじめとする東洋思想からその理論を構築したと自らが語っています。

デジタル脳×アナログのこころ

心理学の分野では脳科学が注目され、人の心とは脳にあると捉えられているようです。ITテクノロジーやAIがこのまま開発されていくと、デジタルが計算した情報解析による姿こそが「自分」なのだと思うようになるかもしれません。

そうすると益々「自分」が見つからず、不安定な心理状態に陥る人が増えてくるでしょう。だからこそ、こころに必要なのはアナログ教育です。

今から約2500年前の紀元前5世紀頃、ギリシャではプラトン・ソクラテス・アリストテレスが登場し、東洋では老子・孔子・孫子をはじめとする諸子百家が登場しました。ギリシャ哲学はその後西洋哲学の礎になり、諸子百家の理論は東洋思想の礎になっています。


アジアの時代だからこそ、東洋思想

これからは中国の影響力の強くなるアジアの時代です。その時代だからこそ、私たちは東洋思想を学ぶことの重要性を考えています。

東洋思想の根幹を成すものは陰陽五行理論であり、これを理数系的に捉え、深遠な哲理に結び付けたものが易経・推命学です。つまり私たちが知識を有する推命学とは、東洋思想の理系的哲理であり、それこそが実践的技術と言われています。

私たちは、この深遠なる理系哲理を主軸とし、東洋思想の重要性を伝えていくことで、アジアで活躍するビジネスマンのメソッドとして発展させることを目指しています。

最高のカウンセラーとは自分自身です。

他人の意見に振り回されることなく、自分で航路を決め前進していくことこそが自立性であり、後悔のない人生を切り開くことが出来ます。

当協会は自己解析法として、また人材活用メソッドとして、この知識を活用することを目指します。