天中殺と空亡の違い(弧虚理論)

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2 レスポンス

  1. Tamako Hasebe より:

    古藤先生、こんなに長文で丁寧にご解説頂き、恐縮です。
    なかなか理解するのは難しいですね。算命学の知識が逆に邪魔をしているのかもしれません。

    質問の回答としましては、
    算命学で「天中殺」としているものを数理暦学では「弧」と呼ぶ(五行大儀の弧虚理論より)
    ということで、よろしかったでしょうか。
    前回の講座では「虚」でご説明されていたので混乱しましたが、テキスト通り「天中殺=空亡=弧」ということですよね?
     ★ホワイトボードの説明で、例えば申酉天中殺なら申酉が虚、寅卯が弧 とご説明されています。
      「虚=空間がない」ので、思考法は弧に向かう。
      無いものねだりをしても、無いものはないのだから対衝の弧に向かうことが運勢をあげる秘訣。
      ……のような感じでした。

    もう一つの質問についてですが
    「対衝」という言葉は、五行大義に記載されている用語、つまり専門用語
    という理解でよろしいでしょうか?
    意味は、「向かい合い、互いに衝突し合う関係」ということで、ご説明頂きまして、ありがとうございます。
    先生からは止められておりましたが、いずれ五行大義も読んでみたいと興味が湧いてまいります。
    また今回のご説明で「弧とは孤立の弧」とありますが、ゆみへんの「弧」は弧を描くという曲線の意味が通常かと思います。
    こちらも、五行大義による特別な文字と意味ということですよね。
    これもまた興味深く、どのようなストーリーで曲線が孤立という意味に繋がるのか考えると面白いかもしれませんね。

    いずれにしても、とても難解に感じました。先生のこの文章を理解できるよう、しばらく読み続けたいと思います。
    お忙しい中、ありがとうございました。

    • 古藤 凛 より:

      長谷部先生 皆様
      弧虚理論など、なぜ初期の段階でこのようなテーマを数理暦学では取り上げたかと言うと、天中殺=良くない時期という一元論的なものではなく、良いこともあれば悪いこともある 凶の裏側は吉であるという二元論的発想で全体を見て戴きたいので、数理暦学では少し難しい言葉を使用してしまいました。申し訳ありません。
      算命学は故高尾義政文学博士が中国古代よりの論理を編纂された学問です。天中殺に関しても、博士は非常に奥深い言葉をたくさん残されておりますが、博士死後四半世紀を経てくると、言葉のみが一人歩きしていくことに懸念、故に数理暦学では非常に繊細な問題と扱いましたので、教科書ではわかりにくい記述となり、申し訳なく思っております。 五行大義研究は禁止しておりませんが、長谷部先生はじめ、講師の先生方は、まずは教育の現場に立ち、楽しく分かりやすく指導する自信をつけてから、学ばれた方がよい分野と思っております。まずは指導講師としての経験と自信をつけることから始めて戴きたく思います。この学問は奥に入れば入る程、更なる奥があり、奥に進めば進む程、指導することに難しさを感じる学問です。今回の私の説明のように、皆様を混乱させることは良くありません。五行大義まで研究を進められると何年かかっても指導する自信などつかなくなるので、勉強は一生のものという覚悟で、長い眼でみて歩んで戴けたらと思っております。生徒さんからの質問を真摯な姿勢で受け止め、ひとつひとつ丁寧に返答することが、自然に先生方に実力をつけてまいります。対衝という言葉は、推命学の古書と中国古典を細かく比較検討している訳ではありませんし、私達の知らない漢字の組み合わせは原書には数知れず出てきますので、何をもって専門用語と意味するのかご質問の意味が分かりませんが、個人的にはこの漢字の組み合わせは非常に的を得ているなと思います。対称では弱い印象です。弧は大変失礼いたしました。出張続きなもので、スマホで回答させて戴いたのに無理があったようです。今後は文字の投稿には留意いたします。ご指摘感謝です。