天中殺中の結婚と恋愛

昨日、深谷瑠璃光寺支部にて開催されたセミナーは、「天中殺」をテーマにしたワークショップ形式。

天中殺について基礎知識が全くない方に、天中殺の理論を簡単に説明し、

「天中殺期間中の結婚はどう思うか?」

「天中殺期間中の恋愛はどう思うか?」というテーマで3名ずつのグループになり話し合い、発表して戴きました。

 

中国古典による天中殺理論は、天中殺期間は現実空間が虚であるため、精神の充足感を目的としている【恋愛】は可としても、

現実面の充足感を目的としている【結婚】は、不可と捉えます。

つまり、結婚とは結婚したスタート地点から、幸福も財産も地位名誉も発展させていくことを目的としています。

現実生活の拡大と発展を目的としているため、天中殺期間中の結婚はしない方が良いという解釈になるのです。

 

しかし…

 

今回、彼女たちの提出された答えはその逆で、恋愛はダメだけれど、結婚はまだ良いのではないか…という答え。

この理由が大変面白く、今の時代を反映された生の意見でしたので、解説しながら説明させて戴きます。

 

恋愛には、陰陽二つあり。

結婚に結び付けたいと願う恋愛 つまり先を考える恋愛(陽)と、

先を考えずに、好きだから付き合うという精神的充足感が目的の恋愛(陰)。

 

昔の時代と違い、自由恋愛がそのまま結婚に直結することがフツーの現在、

恋愛こそは天中殺期間ではない方が良い、冷静に考えることが大切だというのが彼女たちの意見でした。

つまり、恋愛期間内とは、結婚相手として相手を見定める期間であるため、これは冷静に判断できることが出来る、天中殺期間ではない方が良いということ。

そしてもう一つ、陰の恋愛、精神的充足感だけを目的とした恋愛、「好きだから付き合う」という後先考えない恋愛(既婚者の恋愛もこれに入ります)は、天中殺期間だと終点が見えずに拡大し、底沼が見えない怖さがあり、実生活にも影響がでるため、これもまた冷静さが必要なので、天中殺期間は辞めた方が良いという意見でした。

現在のような自由恋愛の時代、確かに真っ暗闇で足元が見えない時期の恋愛は、相手が見定めないからこそ相手に執着し、しがみつくものがあり、人生を見誤るものになりがちです。

そのため、恋愛期間はある程度の冷静さが必要であり、故に天中殺期間内ではない方が良いという意見、古典的解釈では恋愛は良いとしていますが、確かに恋愛が結婚に直結する今の時代、これは現場に即した回答だと学ばせて戴くこと多しでした。

 

それでは結婚はどうかというと、

結婚は、便利な時代、別にしなくてもよい制度(…だそうです。)

そのため、かなり思いきった判断をしない限り、中々結婚まで踏み切れないので、天中殺期間の方が良いのではないかというご意見。

それまでLineでスタンプ送りあい、時々会うにはよい関係だった相手と、一つ同じ屋根の下に住み、相手の家族との交流などが始まるなどの煩雑さを考えると、余程思い切って判断しない限り踏み切れないという意見であり、「天中殺期間で自分を見失わない限り結婚まで踏み切れないのではないか…」というご意見。

これもまたしかり。

特に、若い時はまだしも、ある程度の年齢になると相手を冷静に捉え過ぎてしまう…。

だから結婚できない!

天中殺期間の不安定気分でない限り、結婚なんてしないんじゃないかという、冷めた意見に…。

では、相手を間違えて選んだらどうするの?って聞いたら、

そもそも最初から結婚には期待していないから、そんなものだと割り切ればスルーできるかも…と。

また、天中殺に結婚したから仕方がないかと理由が見出し割り切れるのではないか…と。

それより未婚のままで、一生結婚出来なかったと言われるより、既婚歴があった方が価値が上がると…。

故に「それまで結婚出来なかった人は、天中殺時期を狙え!」というご意見。

 

成程…。

今どきの解釈でもあり、確かにこれまでの解釈は古典理論なので、これは男性目線 その中でも庶民ではなく、ある程度の地位にいる男性主体で捉えてきた解釈であることを考えると、これを現在の女性に当てはめると解釈も逆になるか…と学ばせて戴いた次第です。

天中殺の空間欠如とは、足元が見えない時期が天中殺なので、足元が見えない時期に結婚すると足元をすくわれるようなことが起きる。故に虚であり結婚はしない方が良いという判定も、自立した男女同士の結婚ともなると、様々な解釈が出来てきます。

今までの運命学は、恋愛と結婚を完全に切り離していた時代においての理論であり、恋愛が結婚の直結している今の時代、恋愛期間こそが冷静になるべき時期であり、結婚は不安定な時期でない限り行わないのではないかというのは、ある意味時代に即した理論であり、学ぶべきもの多しでした。

最後に、天中殺理論は非常に深淵なる理論であり、虚実や空の理論が理解できない限り、解釈が出来ずといいます。四柱推命では空乏という通り、空間虚の理論。

天中殺というと占いっぽく感じるかもしれませんが、実はこれは深淵なる宇宙理論であり哲学的な解釈が多々出来るものでもあるのです。

私も深い解釈はこれからの課題であり、これを深く追求するには仏教と易経を学んでいきたいと願っておりますが、これはいつになるか。それこそ学問は底なし沼故に、ある程度協会の実の部分が安定してからと思っております。

虚虚の虚が実であり、実虚の実が虚である現代社会、天中殺理論一つとっても奥が深く、学ぶべきことが多く、時代に合わせた解釈の難しさと面白さを感じいったものです。

 

一般社団法人数理暦学協会は、このように時代に合わせた運命学へと発展させていく事を目指します。

2020年度は運命学をテーマにしたセッション講座を増やしていく予定です。

今の時代の運命学を共に考えませんか。是非ご参加戴けたらと思います。

 

 

 

Categories: 人物考察, 運命論