20204年 甲辰年を考える(木我理恵)
木我理恵さんは、東京...
今回は、荀子をその人生から追ってみた。
荀子は他の諸子百家と違い、貴族階級の出身だ。
そして大きな特徴は、50歳になるまで彼に関する記録がないことだ。そして、50歳に入りいきなり動き出す。故郷を離れ、留学するのだが、家族はどうなったのか。
当時の事だから、孫までいただろう。
そこから30年間、孫ほどの学生たちと共に論争し、学び、還暦になってから活動の場を広げ、自分のアカデミーを創設する。
老子と学ぶ人間学シリーズ最終回は、一番好きな言葉「無用の用」にした。ITの時代、時代遅れの手作業の事務処理など、無用だと思うだろうが、無用だと捨て去る前に、これは「無用の用」ではないかと考えることも大切だ。それが出来る人財に用はないのか。一見無用だと思うものを活用できる力こそ、経営者の技量なのかもしれない。
欧米主導の時代は重視されてこなかったが、アジアが、特に中国が力を得るに従い、株式相場や政治の動きなどにおける、干支暦の影響は軽視できない。 街のあちらこちらに、虎のイラストや写真が飾られているので、人々の心に虎が入り込み、迷いを払拭し、潔く判断、勢いを持って駆け抜ける、虎のように動く、群衆心理が形成される。