今回は、荀子をその人生から追ってみた。
荀子は他の諸子百家と違い、貴族階級の出身だ。
そして大きな特徴は、50歳になるまで彼に関する記録がないことだ。
50歳に入りいきなり動き出す。故郷を離れ、留学するのだが、家族はどうなったのか。
当時の事だから、孫までいただろう。
そこから30年間、孫ほどの学生たちと共に論争し、学び、還暦になってから更に移動して自分のアカデミーを創設する。
そこから数年活動し、そこから亡くなるまでの二十数年間、夥し文章を執筆する。
荀子から影響を受けた者達が、その後中国統一に導き、
その後続く漢王朝の土台を創った。
読めば読むほど、結構私たちの今の生き方も、実に荀子的なのだ。
つまり、荀子を呼んだ帝王たちが、その後の文化を創りあげ、
東洋に荀子的教育を庶民に施してきたため、
それが今も影響しているいるのかもしれない。
そう考えると、荀子を読むことで、未来が分かるのではないか。
そういう想いで読み進めて行きたいと思う。
山脇史端
一般社団法人数理暦学協会
下記サイトに要約文を掲載させて戴いております。
当協会はアジアビジネスコンサルタントとして
暦学を提唱させて戴いております。