論語というと儒教、儒教といったら孔子。
儒学とは何か、知識が朧げな人は、
「論語とビジネスは関係ない」「逆のものだ」と
思うかもしれない。
今から約2500年の中国 春秋戦国期、
力こそ全てだ!と、
戦で凌ぎ合った時代に、
力だけで
本当に人間は幸せになれるのだろうか。
心は満たされるのか。
精神的に豊かになりながら
経済が廻せる仕組みがないかという視点から、
古の聖賢たちの政治を理想とし、
そこに何らかのヒントがないか模索した人物こそ、
儒教の創始者 孔子である。
その孔子の言葉を、
弟子たちがまとめたものが論語。
幕末から明治という
大パラダイムシフト期に、
それまで商売するなど武士に非ずと
信じていた彼らが、
商いをして立身せねばならなくなった時代に、
日本人としてのビジネスのあり方の
指針を示した人物、
今のような大変革期に、
才覚と頭脳ひとつで500以上もの事業を興し、
日本産業の礎を作った人物、
それこそが、澁澤栄一である。
2024年から、一万円紙幣のシンボルになる澁澤。
デジタル通貨の時代の到来で、
紙幣はシンボル的なものになるかもしれないが、
それも非常に澁澤らしい。
彼が残したものは紙幣ではなく、
東洋経済精神だからだ。
だからこそ、その考え方には、
これからのビジネス指針が多く含まれている。
「ものづくり」だけでなく、
「アイデアづくり」の時代である令和に、
澁澤は何を伝えるのか。
「論語と算盤」を毎朝15分、丁寧に読もう。
その毎日を、2021年の原動力にしなければならない。
今と同じような不安定な時代に、
日本人が何を考え、日本の産業をどう作りだしたのか。
そして今、澁澤は何を考え、
何を我々に伝えたのかを。
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2022-01-26(Wed)
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