2024年 甲辰年を考える(檜山潤)
檜山潤さんは、岩手で...
世界の 長期的な発展ビジョンを捉えるのに、中国との友好的な交流や実務面での協力体制は不可欠である。 中国は何を考え、 どの方向に行くのか。 一党独裁体制だからこそ、 そのトップの志向を捉えればよく、古からの常道だ。今回から、現在のトップ、習近平総書記 が農場労働時代の青年期に愛読したと言われるのが荀子だ。
老子と学ぶ人間学シリーズ最終回は、一番好きな言葉「無用の用」にした。ITの時代、時代遅れの手作業の事務処理など、無用だと思うだろうが、無用だと捨て去る前に、これは「無用の用」ではないかと考えることも大切だ。それが出来る人財に用はないのか。一見無用だと思うものを活用できる力こそ、経営者の技量なのかもしれない。
今回は孫子と老子の比較論。 日本で出版されている書籍は、 すべてマイルド孫子で、 本家本元の孫子の兵法とはかけ離れており、 そんな「可愛い系」孫子を、 本当の孫子と思われても困るし、 かといって、本当の中国版 「孫子」はドン引きされてしまう。そのため、孫子は様々な所に登場して貰いブログを続けていきたい。
日本のZ世代は、世界の中でも特殊である。 成長過程において賃金が下がり続けたのは日本だけであり、日本では、人口比わずか14%だが、世界人口では32% およそ1/3を占めている。日本のZ世代だけコロナ禍の中で、世界の潮流の中に取り残されてしまうのではないか。 Z世代と老子は非常に相性がいい。老子に学べ!Z世代!
GAFAMを生み出したアメリカの起業家育成システムだ。その成功率は1割以下とされ、その成功が巨万の富を生み出すため、その可能性に賭けるという金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者のような考え方だ。武士道の国、日本にはイノベーションは生まれるのか。その視点から、武士道と起業家エコシステムをテーマに考察してみた。
今回から、老子が今の時代にいたら、今のあなたにどのようなアドバイスをしてくれるかという視点で考えてみる。東洋哲理の基礎理論は、三元思考論だ。私たちの住む空間は、縦、横、高さの3方向に広がりを持つ三次元空間だ。未来は四次元へ、五次元へと世界を拡げようとしているが、全ての思想の根底にあるのが、三元思考論だ。
社会・経済活動によりエネルギーが消費され、この100年の間温暖化が急激に進み、今までに経験したことのない異常気象が発生しており、その影響は温暖化に責任のない、途上国にすむ人たちに多大な影響を与えており、環境問題は同時に貧困や格差の問題にもなっている。 老子は今のこの状態をみたら何というだろうか。
老子のように無為自然に自然と共調して生きるには効率性が大切だ。天中殺、易学というと 古典教養のある人は、「東洋哲理の真髄」というが、 何も知らない人は、「占い」だといい、 非科学的で前時代的なものだと誤解するが、古来より用いられたこの技術を活用することで、無駄なく効率的に自然と共生して生きることが出来るのだ。
インキュベーターとは、創業間もない企業を支援し、 事業化を促進する概念として紹介されたのが、 今から20年余り前のこと。 アメリカでは約60年前からあるという。 その文化から、GAFAが生まれ、数多くのイノベーションを産みだしている。 孔子的世渡り術と老子マインドの事業展開こそ日本的イノベーション原理かもしれない。
ニッポンに元気がないと言われているが、そもそも元気とは何か?ハリウッド映画のロボットは人間に脅威を与える存在で描かれることが多いが、ニッポン人の描くロボットは、人に幸せを与える友人的な存在だという。元気ではなく優しさの時代。テクノロジーを脅威ではなくそこから幸せを感じるものにすることで、新たな可能性が生まれればと願う。