天中殺、易学というと
古典教養のある人は、「東洋哲理の真髄」というが、
何も知らない人は、「占い」だといい、
非科学的で前時代的なものだと誤解される。
日本を一歩出れば、
韓国でも台湾でも立派なコンサル技術であり、
逆にこの知識がないと、一流のコンサルとしては扱われない。
「占い」という文字そのものは、4000年余り前の殷の遺跡に登場している。
占いとは、亀の甲羅を焼成した際に生じる亀裂(卜)について口述で解析する者というのが占の起源である。
彼らはその数字をみて勘で言うのではない。
先人達がその結果どうなったかということを記述した統計資料に基づいて解析を行っていた。
古代中国においては、王族や占師しか、文字は読めなかったという。
つまり、彼ら支配者が支配者に伝えた経験則が文字で知るされており、
それが占術の基礎を形作った。
今回はその時代から伝わる統計学の英智、天中殺・空亡理論を敢えて老子に絡めてみた。
東洋哲理の根源は陰陽理論だ。
陰陽理論はその後発生した五行理論と重なり、
陰陽五行論となった。
宇宙の哲理を解明するために行ったのが暦法の確立。
それを陰陽五行論で理論構築した。
日本人コンサルタントの役割は何か。
それは、欧米人に東洋思想に基づくビジネスメソッドを
伝達することではないか。
齋藤幸平氏著の人新世の「資本論」を読んだが、
脱成長コミュニズムの時代
極めて老子的だ。
その具体的手法として、
古代中国では宇宙を干支理論で論理化し、
天中殺・空亡理論を確立した。
つまり、
地球の全人口を6つのグループに分け、
その内一つのグループが、2年間で脱成長をする。
すると恐らく二酸化炭素の量の約15%強は削減されるだろう。
自然破壊も1/6抑えることができる。
この期間は、自然と共調して静かに過ごせという。
成長ばかりを目指さずに、
休むことも体得させるのに、
キリスト教のように、神が決めた休息日とはせずに、
自然の摂理に合わせて解釈した。
それこそが、老子的天中殺理論
山脇史端
一般社団法人数理暦学協会
下記サイトに要約文を掲載させて戴いております。
当協会はアジアビジネスコンサルタントとして
暦学を提唱させて戴いております。
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[…] 出典:東洋古典運命学「老子と学ぶ人間学⑥ 老子と天中殺理論」 この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。 […]