ビジネスリーダー達の東洋思想《老子と学ぶ人間学》老子と孫子の「戦わずして勝つ」方法
今回は孫子と老子の比較論。 日本で出版されている書籍は、 すべてマイルド孫子で、 本家本元の孫子の兵法とはかけ離れており、 そんな「可愛い系」孫子を、 本当の孫子と思われても困るし、 かといって、本当の中国版 「孫子」はドン引きされてしまう。そのため、孫子は様々な所に登場して貰いブログを続けていきたい。
今回は孫子と老子の比較論。 日本で出版されている書籍は、 すべてマイルド孫子で、 本家本元の孫子の兵法とはかけ離れており、 そんな「可愛い系」孫子を、 本当の孫子と思われても困るし、 かといって、本当の中国版 「孫子」はドン引きされてしまう。そのため、孫子は様々な所に登場して貰いブログを続けていきたい。
日本のZ世代は、世界の中でも特殊である。 成長過程において賃金が下がり続けたのは日本だけであり、日本では、人口比わずか14%だが、世界人口では32% およそ1/3を占めている。日本のZ世代だけコロナ禍の中で、世界の潮流の中に取り残されてしまうのではないか。 Z世代と老子は非常に相性がいい。老子に学べ!Z世代!
今回から、老子が今の時代にいたら、今のあなたにどのようなアドバイスをしてくれるかという視点で考えてみる。東洋哲理の基礎理論は、三元思考論だ。私たちの住む空間は、縦、横、高さの3方向に広がりを持つ三次元空間だ。未来は四次元へ、五次元へと世界を拡げようとしているが、全ての思想の根底にあるのが、三元思考論だ。
老子のように無為自然に自然と共調して生きるには効率性が大切だ。天中殺、易学というと 古典教養のある人は、「東洋哲理の真髄」というが、 何も知らない人は、「占い」だといい、 非科学的で前時代的なものだと誤解するが、古来より用いられたこの技術を活用することで、無駄なく効率的に自然と共生して生きることが出来るのだ。
インキュベーターとは、創業間もない企業を支援し、 事業化を促進する概念として紹介されたのが、 今から20年余り前のこと。 アメリカでは約60年前からあるという。 その文化から、GAFAが生まれ、数多くのイノベーションを産みだしている。 孔子的世渡り術と老子マインドの事業展開こそ日本的イノベーション原理かもしれない。
ニッポンに元気がないと言われているが、そもそも元気とは何か?ハリウッド映画のロボットは人間に脅威を与える存在で描かれることが多いが、ニッポン人の描くロボットは、人に幸せを与える友人的な存在だという。元気ではなく優しさの時代。テクノロジーを脅威ではなくそこから幸せを感じるものにすることで、新たな可能性が生まれればと願う。
老子は、人間の心の底にある深淵なる深淵をのぞこうとすると、判断力に時間がかかるという。うわべであれば早いのだ。幸福感も同じこと。うわべであれば判断のスピードは速くなるが、日本人はどうしても、上司や社内派閥、OBなどの想いまで、深淵なる深淵まで考えてしまう。その根底に「不変のもの」があるにより、変化の速度は促される。