今回は第三編である不苟篇からの抜粋だ。
不苟篇のテーマは、君子と小人。
君子とは何か、それを説明している。
特徴は、それまでの儒家たちは神話的な統治者、三皇五帝を理想の君主とした先王論であるのに対し、荀子はそれは神話であって人間の空想が描いた理想像であり、もっと現実に努力して頑張った先王たちを解析し、その中から君子の要素を見出そうと試みたため、君子像が非常に具象化されている点であり、これは現代のリーダー論にも活用できる内容である。
もう一つ、私が今回学んだ言葉に、道義を中核とした伸縮変応力
という言葉があり、それを君子の条件として推奨している点だ。
これは我々日本人に共通する「のらりくらり戦法」だ。
この「のらりくらり戦法」に、道義を中核とした伸縮変応力という名がついたことは非常に喜ばしが、そこには道義が中核としてなければならない。
そしてもう一つ、プラス面、マイナス面を熟考したら
迷わず一気に動かねばならない。
そこでもまだ「のらりくらり」としているのは君子ではなく、単なる優柔不断な民族に化してしまうだろう。
山脇史端
一般社団法人数理暦学協会
下記サイトに要約文を掲載させて戴いております。
当協会はアジアビジネスコンサルタントとして
暦学を提唱させて戴いております。
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[…] 出典:荀子思考が創り出す、未来社会③ 君子と小人 この記事は著者に一部加筆修正の了承を得た上で掲載しております。 […]