学問の為の学問

「暦学とは何か?」それを一言で言い表すならば「学問のための学問」

「暦学」とは読んで字の如く「暦の学問」。

「暦(こよみ、れき)」とは、時間の流れを年・月・週・日といった単位に当てはめて数えるように体系付けたものであり、その体系化に必要な学問を「暦学」といいます。

人々の生活は「暦学」に密接しています。

日本には四季があり、その季節の変化に合わせて色々と生活様式を変えなければなりません。

冬至や夏至、秋分や春分などは「二十四節気」と呼ばれ、これは太陰太陽暦によって定められています。

他にも例を挙げるときりがないほどに、私たちの文化や歴史、そして生活は「暦学」と密接しているのです。


では、なぜ「暦学」を「学問のための学問」と、言うのでしょうか?

中国最古の書に「易教」という書物があります。

儒教の経典、四書五経の五経は易経から始まっていることからも、東洋思想の根幹を成す書です。易経は陰陽論を基に展開されており、宇宙における一切の事象の意味と、その変化を説いています。

宇宙と言われると、とてつもなく大きなテーマのように聞こえますが、これは日常の些細な出来事から、国家間での大きな出来事まで全てを網羅するという意味になります。

この「易教」を独自で学ぶことはあまりにも難解で、挫折されている方が多いようです。

難解な易経を諦め、中国古典の系譜に習い、論語や孟子などの中国古典にトライする方も多いようですが、今ひとつ味わい深さを感じることができないようです。

その理由はなぜなのか?

これら中国古典のルーツに「暦学」の要素が大いに含まれており、その要素を持たないまま中国古典に触れたとしても、それは土台のないところに家を建てるようなもので、単なる知識に終わってしまうからです。

「中国古典」つまり東洋の思想は日本人の思想に大きく影響を与えており、それを学ぶことで日本人の考え方のルーツに迫ることができます。

また、東アジアビジネスを牽引する華僑の思考法を手に入れるためにも、彼らの思考の基軸である「暦学」は必須の学問でもあるのです。

 

時処位に則した人間関係の構築

この学問で伝えたいことは、「相性の善し悪しは簡単には決められない」ということです。

今までは相性の善し悪しの判断を「感覚」に委ねることがほとんどでした。

それによって、例えばプライベートで仲良くしていた人と仕事をして上手くいかなくなったり、逆に、仕事では上手くいっていたのに、プライベートで付き合いを始めたら上手くいかなくなったりと、人間関係で悩むことは多々あります。

通常は、「プライベートで相性が良いんだから、仕事も上手くやっていけるだろう」と、判断します。

それが上手くいかなくなると、その経験から「プライベートと仕事は分ける」という、その程度の線引きしか通常はしませんが、暦学を学ぶことで、それまでの人間関係の捉え方や線引きが大きく変わります。

暦学を学ぶことで大切なことは、「人間関係をより多角的に捉えることの重要性」です。

そもそも人間関係とは、「私とあなた」という一本の線で説明できるものではありません。

時(どのタイミングなのか)・処(どういう場所におけるものなのか)・位(互いはどういう立ち位置なのか)など、立体的に捉えていく必要があります。

そしてまたそこには、「何を目的にしているのか」という要素も加えねばなりません。

そうなってくると、「あの人は好きだ、嫌いだ」と、一概に判断することはできません。

そこで、この学問を学ぶことで養うことができる「人を見る(解析)する能力」は、人間関係を構築する複数人が、無理なく目的を達成するのにとても役に立つのです。

このように、暦学とは「学問のための学問」「時処位に則した人間関係の構築」に役立つ学問です。

私達 一般社団数理暦学協会は、多くの方にこの理論の学びをお伝えできればと願います。