二十四節気と薬膳料理《秋分》岡田雫

先日の染谷先生のブログで「白露」のお話がありましたが、本日23日からは「秋分」になります。

太陽は真東から昇り真西に没し、日の出から日没までの昼と、日没から日の出までの夜の長さがほぼ同じになります。

鰯雲や鱗雲などが高く浮かぶ秋空になります。

イワシ雲やサバ雲など、魚のウロコの形状をしたこれらの雲は、秋の季語として昔から親しまれているようです。

正式名は、巻積雲【けんせきうん】といい、雲の中は、氷晶の小さな粒状の雲塊の集まりで、それが薄く拡がるため、ウロコ状に見えてこのような名称がついています。日本では、台風や移動性低気圧が多く近づくため、特に多く見られるらしく、秋の象徴的な雲と言われています。
また、この雲が見えると天気が崩れる前兆だと言われたり、イワシ雲が見られると鰯の群れがやってくるとも言われているそうです。

この季節の美しい空の現象なので、是非皆様、秋分といったら鰯雲!と思って、秋の空を楽しんで下さい。

 

秋分の養生

豊作を祝い、収穫したての小豆をそのまま粒あんにしたおはぎを頂き、秋刀魚や銀杏も美味しい季節。

中秋の名月や彼岸花も美しく、また心地よい風に漂う金木犀の香りに、秋の気配を感じます。このように、秋は食べ物も美味しく、1年で一番過ごしやすい季節かもしれません。

しかし、油断は禁物です。夏と冬という陰陽にはさまれたこの季節は、温度差もあり体調管理を万全にして、この季節をお楽しみ下さい。

前回「処暑」の回で初秋の養生のお話をさせて頂きましたが、今回もう少しだけ補足させて戴きます。

医学の経典と言われている「黄帝内経」には、秋の養生として「早く寝て早く起きる。心を安らかにして、陽気をひそめて過ごすべきである」と書かれています。

秋が深まり落葉しはじめると、物悲しさや淋しさを感じやすくなります。

先程ご紹介した鰯雲も、背後の空の青さがうかがえるほど薄い雲であるため、寂しさのある俳句を詠むのに適した季語として使われています。入道雲のように雄大さはなく、陽から陰へと向かうこの季節、何となく寂しい気持ちを感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、陽気をひそめて過ごすべきと」とはさすが「黄帝内経」。

「無理して明るくなろうとせずに、気持ちを季節に上手に合わせてコントロールしなさいよ」という意味でしょう。

無理はストレスの原因です。秋が何だか少し寂しい季節であれば、それでいいではないでしょうか?

どのように過ごしたら良いのかしら…と思う方は、《鰯雲・俳句》で検索してみてください。感性豊かな素敵な俳句が、人生の深さを教えて下さいます。

 

まず心がけることは、「天人相応」の考え方のように、気持ちが沈みすぎないよう安定した気持ちで過ごし、適切な運動をしましょう。

又、秋の燥邪は肺を傷めやすいので、肺の気を整えるとともに津液を補い、脾胃の調子を整え、冬に備え補益を心がけ便通にも注意しましょう。

 

意識的に摂取して頂きたい食材… 白木耳、山芋、百合根、白胡麻、柿、梨、葡萄、無花果、枸杞子、牛乳、卵、クレソンなど。

 

 

オリジナル薬膳茶「黄金茶」♪

 

寂しさを感じるこの季節だからこそ、明るい橙色はバランスを整えてくれます。前回ご紹介いたしましたベトナムのバッチャン焼を用いてみました。

金木犀の甘い香りが口いっぱいに広がる、黄金色の綺麗なお茶ですよ!

烏龍茶…2g ・鳩麦…0.5g ・桂花(金木犀の花)…0.5g ・乾燥無花果…1個

鳩麦は、吹出物やシミなどの肌トラブル、呼吸器系の感染症にも効果的です。

桂花は、お腹を温め寒さを散らし、“気”の巡りをよくすることで、ストレス過多症状を改善する働きがあります。

無花果は、消化を助け胃腸の調子を整えて便通を良くします。また、喉の腫れ、痛み、声がれ、空咳を和らげます。

物悲しさや淋しさを感じた時は「黄金茶」を飲んで、優しくて甘い香りに癒されて下さいね♪

 

そう言えば、ハロウィーンの飾りつけも、この季節を楽しく乗り越えさせてくれる秋の風物詩。ゴースト達のお祭りというのも、陰の季節ならではの面白さです。

オレンジの色は秋お奨めの色…

ということは、フリーダム世代の女性達もオレンジ色・橙色こそテーマカラーかも知れませんね!

 

 

 

岡田雫