二十四節気と薬膳料理 ④大暑 (岡田雫)

先日の染谷先生のブログで「小暑」のお話がありましたが、明日の7月23日からは「大暑」になります。
一年で最も暑い時期で、真夏日や熱帯夜が始まるのもこの頃です。

暦の上ではそうなりますが、既に連日の猛暑、これから大暑とは・・・まだまだ続きそうな、酷暑に恐ろしさを感じます。

 

土用

7月は未月です。

季節と季節の間の月を土用といいます。
春夏秋冬と四季がありますから、土用も4回その間に入ります。

丑月、辰月、未月、戌月が4つの土用です。

丑月が1月、辰月を4月、未月が7月、戌月が10月になります。

2月4日が新年ですから、1月の丑月が冬から春、つまり陰から陽への変化の時、未月は7月ですが、暦の上では8月から秋なので、陽から陰へ切り替わる大切な月となるのです。

つまり、陰から陽へ、陽から陰へと切り替わる、丑月と未月というこの2つの月は、1年の中でもとても大切な時期です。

身体のバランスを崩しやすい時期にもなるのです。

生活も、夏の陽から秋の陰の生活に変化します。

この土用の時期は、土起こしをせず、なすがままに過ごすべきと言われています。
何故かというと、色々と諸説ありますが、一節には、土公神様という土の神様が、この土用の期間は土の中に潜っているため、掘り起こされるのを嫌がるという可愛い物語もあります。
恐らく、この時期は季節の変わり目なため、体調を崩しやすく抵抗力が弱くなるため、土いじりをして埃が立つ事を嫌がることにあるのではないかと思うのです。

自然が変化していく時期なので、自ら動かず周囲の様子を見て、静かに合わせたほうが良いという昔の人の知恵かも知れません。

故に、土用の時期は、どっしりとし、人の中央に立つことで魅力の出やすい季節とも言われています。
世の中は常に変わっていき、自分の考え方や方向も毎日変化しています。
その中でも自分が本当に好きなことは何か?自分は何のために生まれてきたのか?など、静かに内省しながら自分を見つめ直すには良い時期と捉えます。
自然に素直に浮かんできたことが、あなたの運命なのかも知れませんね。

先程も述べたように、方向でいえば土用は中央です。
人体を見てみましょう。人体の中央はお腹、脾胃(消化器系)です。

汗を多くかく真夏は、体力が消耗するだけではなく、脾胃の機能が低下します。
そのため、食欲不振や胃のもたれ、疲れやすさ、無気力、眠くなるなどの症状が現れることもあります。
脾胃を整える食事を心がけましょう。

また、中央の色は黄色です。

土の臓器「脾胃」の働きを助ける味は「甘味」で色は「黄色」です。
米や芋類、豆類などが当てはまります。

また、夏の季節は火性であり、心臓も弱くなる季節と言われます。
前回「夏至」の時にもお話しましたが「心臓」の働きを助ける味は「苦味」で色は「赤・朱色」です。

苦味のある食材(苦瓜・緑茶など)や赤色の食材(棗・枸杞子など)も引き続き摂取するとより効果的です。

更に、暑さに負けないための体力増進に、高蛋白で低脂肪の鶏肉や鴨肉、疲労回復のために、クエン酸が豊富に含まれる柑橘類や梅などもオススメです。

オリジナル薬膳茶「爽快茶」♪

・フレッシュミント…15〜20g
・ミックスドライフルーツ…10g
・レモンピール…5g

ミントは、気の巡りを良くするので、イライラを鎮め、顔のほてりや、首や肩の熱を取り除きます。
また、爽やかな香りが喉に優しく、鼻の通りも良くなり、胃の不調も解消します。
ドライフルーツは、鉄分、食物繊維、カルシウム、カリウムなどの栄養素を豊富に含んでいます。

 

おまけ♡「梅醤焙じ茶」♪

・梅干…1個
・新生姜…少々
・醤油…小匙1/2
・焙じ茶…1杯

お友達から京都の美味しい焙じ茶を頂き、母から梅干が送られてきたので、作ってみました!
脾胃の調子を整え、栄養の消化吸収を良くする梅干。
梅干に含まれるクエン酸がエネルギー代謝に関わり疲労物質を体外に排出するので、疲れた時、風邪気味の時に効果的。
また塩分を含んでいるので、熱中症対策にもオススメです。

まだまだ暑い日は続きますが「爽快茶」と「梅醤焙じ茶」で、この夏を乗り切って下さいね♪

岡田雫