ロジカルシンキング②帰納法-干支暦学・算命学の仕組み

論理的思考法、いわゆるロジカルシンキングは、アリストテレスの演繹法と帰納法を源泉としています。
演繹法については、前回のブログで説明させて戴きましたので、今回は、帰納法を説明します。

 

帰納法

帰納法とは、個々の現象を観察し、その観察事項(事実)を集計して類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法です。

例えば、

31歳の青山OL  美香さんは、愛用の化粧品は、ネットで買います。
33歳の渋谷OL  絵里さんは、愛用の化粧品は、ネットで買います。
35歳の新宿OL  恵子さんは、愛用の化粧品は、ネットで買います。
33歳の新橋OL  直美さんは、愛用の化粧品は、ネットで買います。
32歳の…
39歳の…
33歳の…

《結論》30代の都内で働く女性は、愛用の化粧品を、ネットで買う傾向がある。

 

51歳の練馬区在住の主婦、道子さんは、愛用の化粧品は、デパートで買います。
54歳の渋谷区在住の主婦、紀子さんは、愛用の化粧品は、デパートで買います。
58歳の新宿区在住の主婦、美樹さんは、愛用の化粧品は、デパートで買います。
56歳の文京区在住の主婦、清美さんは、愛用の化粧品は、デパートで買います。

《結論》50代の都内に住む主婦は、愛用の化粧品を、デパートで買う傾向がある。

 

帰納法は、マーケティング調査などで良く使われる手法です。

聞き取り調査(サンプリング調査)をしたところ、多くの30代の女性達が化粧品をネットで購入しているということが分かりました。
そこから、「この地域(東京)の30代の女性は、いつも使っている化粧品は、ネットで購入する」という結論が導かれるわけです。
そのため、サイトに力を入れた方が良い。彼女達の好みの色、デザイン、どの化粧品を愛用しているか…などをプラニングして販売戦略に活用していきます。

つまり複数の事例、情報から1つもしくは複数の結論を導き出すのが、帰納法です。

そのため、情報量が多いほど、結論の「確かさ」が増していきます。

 

推命学(干支暦学・算命学)は、演繹法+帰納法

例えば、甲子という日干支を持つ人は、どのような人なのかを導き出す流れを簡単にご紹介します。

帰納法論理展開

まず、帰納法を用いて人間観察をします。
16歳の《甲子=日干》のA子さんは、記憶力が良く、人懐っこい。素直で真直ぐ、根性がある。
42歳の《甲子=日干》のB男さんは、記憶力が良く、人懐っこい。素直で真直ぐ、根性がある。
63歳の《甲子=日干》のC美さんは、記憶力が良く、人懐っこい。素直で真直ぐ、根性がある。
28歳の《甲子=日干》のD介さんは、記憶力が良く、人懐っこい。素直で真直ぐ、根性がある。
36歳の《甲子=日干》のE江さんは、記憶力が良く、人懐っこい。素直で真直ぐ、根性がある。

《結論》《甲子=日干》の人は、記憶力が良く人懐っこい。素直で真直ぐ、根性がある。傾向がある。

推命学(算命学・干支暦学)は、このような人物観察をしたデータを何千年間の時間をかけて集積したデータベースを基礎としています。

 

演繹法論理展開

同時に、甲子について論理展開を行います。

《大前提》甲という漢字は、樹木を意味する。
《小前提》樹木は、天に向かって真っすぐに伸びている。
《結論》故に、甲は、天に向かって真っすぐに伸びているため、直という意味になる。

《大前提》子いう十二支は、暦では12月を意味する。
《小前提》12月は冬であり、雪が支配する季節だ。
《結論》子は、雪の意味がある。

《大前提》冬の樹木は、葉を落とす。
《小前提》そのため、エネルギーは内部に秘めている。
《結論》甲子は、冬の樹木であり、華やかさはないが内部に力を秘めている。

《大前提》冬の樹木は乾燥している。
《小前提》寒い季節、暖炉は必要だ。
《小前提》暖炉には、乾燥した焚き木が必要だ。
《結論》冬の樹木は、暖炉の焚き木として人を暖める事に役立つ。

 

甲子 日干の人とは

甲子の人は、派手な事は好まないが、独り寂しげにしていると、独特の魅力が生じる。エネルギーを内部に秘めており、目的が定まると一直線、上を目指して真直ぐに伸びていく。そのため自分の関心のある事に対しては、記憶力が良い人が多い。また、寒さで震える人を暖める力があるため、困った人を援ける仕事が向いている。

となります。

この演繹法で導いた理論を仮説とし、先ほどの帰納法のデータを合わせながら立証していきます。

この作業を、何千、何万と繰り返して構築したのが、推命学理論です。この推命学を昭和30年代後半に編纂したのが算命学で、この算命学にITの理論を組み込んで編纂したのが干支暦学です。

干支暦学と算命学が、占いではないこと、これで少しは説明できたでしょうか?

日本人女性は帰納法的思考

Scollon & Scollon (1995) によると、アジア人が行うコミュニケーションの論理展開は、帰納的であると述べています。
それに対し、西洋人は演繹的であり、トピックファーストなのだそうです。

また、女性は帰納的、男性は演繹的です。

そのため、私達日本女性は非常に帰納的なため、女性達の会話は、男性からみると何がポイントであるか、全くわからないと言われるのです。

私達女性は、お互いに情報交換をしながら、帰納データを集め、判断に役立てようとしています。

しかし、残念なことに、算数が弱いと演繹思考までいかないので、どうすればいいんだ!と判断に悩む時が多いのです。

困った挙句、感覚で決めてしまう…すると、周囲にいる男性から「訳分からない…」と言われるのです。

 

一般的に演繹法は男性が得意であり、社会の仕組みは男性が作っているため、演繹式です。

しかし、男性は自分の論理に意固地になり、現実を見ず、帰納法を無視する人も多くいます。

彼らがデータとして信じるものは、数字です。

数字は客観的データだと彼らは言いますが、アリストテレスは数学も得意でしたが、自然学・動物学・心理学も得意な人でした。だから万学の祖なのです。

数字だけではなく、自然を見る、環境を見る、動物を見る、人間の心を推測する… これがロジカルシンキングの祖のアリストテレスの元祖ロジカルシンキング。

様々な角度からデータを集め検証することが大切です。

 

先程の《甲子》が日干の人でも、派手で自分勝手な人もたくさんいます。

しかし、今までのデータでは《派手な事を嫌い、人の為に役立つ人》が多いとなります。なぜその人は違うのか。そこがカウンセリングの糸口になり、理論集積に役立ちます。

 

帰納法・演繹法の欠点は、赤いイチゴしか見た事が無い人達に、「イチゴはみんな赤い」というデータを集めさせても、《白いイチゴ》を見せられたら、その理論が崩れ去ります。

現実に起きている事象を正確に把握する。それには多方面からのデータを集積し、理論は頻繁に再構築する必要があるのです。

高尾先生は中国子平法から算命学を編纂され、現在私達も高尾先生に倣い、時代に合わせた編纂を行っております。

推命学は、時代と共に編纂されることで、伝承されてきた学問ですから。

最後に、アリストテレスが中国に教えたのかって?

いいえ、紀元前5世紀は西洋と東洋に同時に哲人たちが同時に誕生したエポック的な時代です。

人間は自由に考えられる環境に置かれると、不思議な事に神から離れ行き、自然科学や数学・論理学という論理性の中に答を見つけようとします。

今の私達と同じように…。