アンティキティラの機械

世界最古のコンピューターは、いつ作られたと思いますか?
1930年頃のノイマンやチューリングによる発明品だと言われていますが、実は、1901年に物凄いものが発見されたのです。

ギリシャの小さな島の沖合、2000年以上前に沈んだ難破船から、常識では考えられないものが引き揚げられました。

それが、アンティキティラの機械、です。《Wiki参照》 古代ギリシャ人の作った天文計測コンピューター。(引用元:『アンティキテラ 古代ギリシャのコンピューター』 ジョー・マーチャン著 木村博江訳、文芸春秋)

紀元前3000年前に都市国家を成立させた古代バビロニア(メソポタミア文明)は、今から4000年以上前には標準暦なる統一した太陽太陰暦を持っていました。彼らの天文学は古代ギリシャへと受け継がれ、古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスで集大成されます。
このアンティキティラの機械は、古代ギリシャで作られた30以上の歯車で日食と月食を計算する精密機器。そう、コンピューター。
歯車は14世紀にイタリアで時計が作られたのが始まりだと思われていたそれまでの歴史が、大きく覆された画期的な出来事だったのです。

文明の進化とは?

文明は日進月歩、進化していると言われますが、果たしてその認識は正しいのか、古典を学んでいると大いに感じることがあります。

干支暦による人間解析理論も、3000年前に古代中国人が編み出した技法です。現在のAI技術をフル活用しても、生年月日だけで人を解析する事は不可能です。

人類の進化とは、汎用性の高いものは進化しやすいように思いますが、あまりにも高度すぎる技術は危険すぎるとされ、権力者が独占し、《神の領域》としてパンドラの箱に入れてしまう傾向があるようです。違う角度から考えると、パンドラの箱に入れることで人類の進化にブレーキがかかり、自然と共生しながらゆっくりと進化出来たのかもしれません。《パンドラの箱》という考え自体も、古代の人達の作りだした知恵のようにも感じます。

ホロスコープ

非常に興味深い事に、このアンティキティラの機械には、素人向けの解説書が刻印されてるそうです。つまり、専門家の為の機械ではなく、一般人向けに作られたもの、それでは何の為かというと、お金持ちの為に作られた「星占い」の機械ではないかと言われているのです。

占星術(星占い)・12星座も、古代バビロニアで誕生しています。

古代バビロニアは、今でいうとイラクあたり。砂漠や草原の地です。
昼間は灼熱の太陽が照り続けるため、夜の方が動きやすい土地です。交易で栄えた文化だったので、夜間移動となります。
想像してみてください!満天の星空と砂漠しかない道を進むのです。

日本のように風光明媚な変化に富む土地でしたら、あの山を越えて、河をひとつ渡った所が目的地…となるのですが、広い広い砂漠地帯、道しるべになるものはありません。空に浮かぶ星だけが、砂漠での移動の地図だったのでしょう。そこで、自分の位置や方角を知る為に発達したのが、天文計測とそれに基づく天文図、ホロスコープです。

ホロスコープは、自分の立ち位置を知る為に作られた理論です。砂漠の民にとって必要不可欠な天の地図。

星を見ながら現在地を捉えるその理論が《人生という道を見つける理論》へと発展したのも、当然の流れだったのかも知れません。

占星術と天文学

この知識がギリシャに伝わると、神話をもとに、神や獣の姿かたちを空想しながら、星々に当てはめていく芸術性のある占星術へと発達していきます。

占星術とは、英語ではAstrologyといいます。ギリシャ語のAstron ・ラテン語のAsterとは星を意味します。
-logyとは、学問という意味ですから、《星の学問》という意味になります。

天文学は、Astronomyといいます。-nomyとは、法則を意味しますから、《星の法則》という意味です。

《星の学問》と《星の法則》言葉を較べると、《星の学問》の方が上のような気がしますね。

天体の学問とは《占星術》で、《天文学》は暦を計算するアルゴリズム。
日本でも、安倍晴明はAstrologist であり、渋川春海は、Astronomistになるのかもしれません。

Astrology (星の学問)=占星術は、その学問を学ぶことで、神の意志を伝えることが出来るとされたのです。

神とは何だろう?

神の意思とは何でしょう?人間にはどうする事も出来ない、大自然・宇宙の動きです。つまり、日食・月食・彗星など誰の眼にも明らかな天体の動き。雨や日照りなど気象現象や自然災害など、予測不可能な大自然の力、それこそ神・天の力となります。病気も怪我もそう、ある意味ちょっとした偶然性から起こります。

中でも日食・月食・彗星などの天体の動きを予測し、予知することは、人々を驚かすインパクトは絶大です。
《明日、私は、太陽が隠れるという啓示を、神からうけた。我こそは神に選ばれし者!》と、日食を予測しながら声高に叫べば、誰もが尊敬と権力を手にすることが出来ます。

血のにじむ修行して神の意志を推測するより、天体の動きを冷静なる計算をしながら高い確率で予測し、それを予言という形にした方がよほど効率的で、外すこともなく安全です。
しかし、そのノウハウを簡単に教えてしまうと、「な~んだ!そういうことか!」って、注目されなくなりますから、ギリシャ時代以降、国家の中央集権化が進むと、この知識は一部の権力者の支配する秘儀となり、『パンドラの箱』に入れられてしまいます。
古代中国でも同じ道をたどります。私達数理暦学の所有する《干支暦で人物を推測する技法》も、永い間皇帝秘儀という《パンドラの箱》に入れられながら、一子相伝という形で伝えられてきたのです。

古代ギリシャの天文学者プトレマイオスの名著「アルマゲスト」が、その後15世紀まで天文学・占星術の宝典として君臨し続け、16世紀ポーランドの天文学者 コペルニクスの地動説の登場まで待たねばならなかった事を考えると、ギリシャ時代以降、国家権力が占星術と天文学を支配した時代が続いたのだと考えられます。アンティキティラの機械もパンドラの箱に入れられたまま、忘れ去られたようです。

《パンドラの箱》・・・猿のクローンやAIの発展など、最近の目覚ましい科学の発展をみると、必要なように感じるのです。人類は自ら推進している進化の流れについていけるのでしょうか?

AIのシンギュラリティ(Singularity)(Wikipedia 引用)を考えると、古代の人達の知恵の深さを感じます。今こそ古代の知恵を改めて学ぶべき時かと思うのです。

※今後とも色々なテーマで記事をアップしていきますので、是非共フォローをお願い致します!宜しくお願い致します!

山𦚰史端